通夜という行事

2013年11月10日 第4章
ほんと、すまない。
早めに続きを書くつもりが忙しくてなかなかここにこれなかったよ。
忙しいというのは結婚式の話なのだが・・^^;

さて、4カ月前の話なるが前回の続きを書こうと思う。

母の急変からの翌日。
思った以上に寝れたと思った。
兄貴と義姉さんそして子供たちと普通の朝食をとった。

本音は朝一病院に行きたかった。
しかし母のいた病室は一般病棟。
故に面会は10時からなのである。
もしもの時は電話がかかってくることになっていたから、
まだかかってきていないということは息はあるのだろうと
判断していた。

そして9時半ごろ病院から電話があった。
看護士:「そろそろ来ていただけませんか?」
既に準備はしていたから即出発。

私は母の容体を見て、一旦2時間かかる自分の家に帰るつもりだった。
なんせ、なーんにも持ってきていなかったからね。
着替えに喪服にその他モロモロ・・。

ただ、帰る時間なんてなかったというのが現実だった。

病院についた私たちの目の前にいたのは、
目は半開き、瞬きもない、呼吸は1分間に1回しているという
母の姿だった。

私:「母さん!!」

その声にこたえることができない母。
目玉も動いてない。
兄:「母さん!!」
泣きながら私と兄は呼び続けた。
そのうち義姉さんも着いて3人で呼び続けた。

私たちは最後少しでも会話ができると思っていた。
だからその会話の中で母が、
母:「離婚もして、私もこんな状態であなたたちに迷惑かけたね」
母:「ごめんね、こんな母で・・・」
という言葉を言うと思っていた、でも
母:「それでもこの人生幸せだった・・ありがとう」
って言ってもらえたら私たちに後悔しないことを決めていた。

残念ながらこの会話すらできない状態だったが、
ほんと最後、息を引き取る直前、母は涙を流した。
私たち3人が来たことがわかっており、
そして最後とわかっての涙だったのだろう。
「まだ生きたかった」という悔しい涙だったのか、
「みんな来てくれたね・・ありがとう」という感謝の涙だったのか
定かではない。

ただ、まぎれもなく母の目から涙は流れていた。
兄はそっとその涙に手を伸ばし
兄:「辛かったね・・休んでいいよ」

そして私は
私:「今までありがとう、あなたの息子でよかったよ」

と伝えた。そして鳴り響く心配停止を知らせる機械の音。
しばらく手を離せなかった。
手を離すことは、今目の前で息をしていない母を受け入れることだから。

自ら手を離すことができなかったから、
手を握っていない方の手で自分の手を外した。
そして握っていた母の手をそっと体の上に置いた。

2013/7/3 AM11:06 母は新たな旅に出た。

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あーやばいね、これ書きながらでも涙でよるよ^^;
でも続き書くけどね
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さて、そこから霊安室に移動となる。
お昼を母と一緒に食べた。
どーみても眠っているようにしか見えない母。
そんな母を目の前に出てくるのは思い出ばかり。
しかも謝罪の思いでね。
ずーと謝り続けていた、「あの時はごめんね」ってね。

この間相方に電話をした。
ちょうど相方は昼休みだったようでうまく電話がつながった。
私:「昨日話してた通り・・・旅にできたよ、おかんが」
相方は泣いていた・・・というより泣きじゃくってた。
相方:「夕方・・通夜に行くから」
相方のこの言葉がうれしかった。


ひと段落ついたら次は葬儀の手配。
霊安室→葬儀場についたのがPM3:00。
正直通夜は明日になるだろうと思ったのだが、
兄は今日することを強く望み、さぁーこっから準備となる。
悲しんでいる暇なんてない。
なんせ、兄と私の気持ちは一つ
「最後・・しっかり送るぞ!!」
だったからね。

=兄=
・母の側で葬儀の事柄を葬儀担当者と決める

=私=
・一旦兄宅に戻り必要な物(母の写真や喪服等)の調達
・運転しながらマイクを利用して関係者へ連絡
・相方父に連絡を入れる

きれいに役割分担ができたし、むしろ2人いてよかったなぁ~って正直思う。
親族がいれば頼れるが残念ながらウチはそういうのなかったからな。

通夜の始まりはPM7:00、本当にぎりぎりだった。
とはいえこの限られた状況下でよくできたと思った。
母:「あなたたち・・・ちゃんとできると?」
そんな目で母の遺影は私たちとみている気がした。
だから眠っている母をみながら、
私:「どや!ちゃんとできたろ?」
と私は言ってやったよ♪笑

夜遅く、相方家族がまぁー全員で来てくれてびっくりした。
相方家から葬儀場まで2時間かかるんだよ?本当にびっくりした。
そしてびっくりしたのがもう一つ。

この葬儀場が両家の顔合わせになってしまったということだ。
私:「母さん・・・あんたの力ってすげーな」
正直思ったね。
相方も相方で、翌日の仕事を休んで今夜は一緒に居てくれるという。
まだ婚約者の段階だから親族ではない。
だけど職場には
相方:「親せきのおばちゃんが亡くなった」
といって休みをもらったようだ。
まぁーゆくゆくはそうなるんだけどね^^;

そんなこんなで母と私と相方、そして兄、義姉さん、姪っ子甥っ子で
一晩を過ごすことになった。

このころは疲れなんて感じてなかった。
翌日の本葬の打ち合わせだの、ちょっとした思い出話だの
直ぐ夜は過ぎ去ったように思えた。

さて、一旦ここで切っておこう。
本葬の話は次回に・・・。

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